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大阪市西区・南堀江法律事務所のブログです。
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国歌斉唱時の起立を義務付ける条例について書こうとしていたら、ちょうど最高裁がこの問題に決着をつけました。

起立を義務づけることは思想良心の自由に反するものでないとして、起立を拒否したことなどを理由に再雇用を拒否された元教師の訴えを退けた(5月30日)。

私がこれまでに書いてきた理屈は、単純化すると以下のようなものです。

たしかに一定の行為を強制することが、その人の思想や信条の核心を侵すようなものであれば、そのような強制は許されるべきではない。
起立しない人は、国旗・国歌がかつての軍国主義の象徴であり、平和主義の理念に反すると言うが、そういう人々が本当に平和主義のための活動をしているかは極めて疑問で、真の平和主義の理念に基づくものとは考えられない。単に立ちたくないだけの人を立たせたところで、その人の思想信条を侵すものでない、と。

最高裁の理屈は、いっそうシンプルです。これもずいぶん単純化しますが、
国旗・国歌が軍国主義の象徴だと考えるのは自由であるが、式典のときに起立するのは単なる儀式である。儀式に従わせてもその人の思想信条を侵したことにならない、ということです。

たしかに、たとえば私の実家は浄土真宗ですが、友達の結婚式に行ったら、ホテルのチャペルでみんな立って主イエスのための讃美歌を歌わされたりします。
これをもって、「私の家は仏教なのにキリスト教に宗旨変えさせるのか」と思う人はいないでしょうし、仏教徒だからと言って歌わず座ったままでいるのも、周囲の人の気分を害するでしょう。

どうしても讃美歌を歌うのがイヤなら、結婚式に出なければよいのであって、儀式に出ておきながら儀式の約束に従わないという行動は、とうてい合理的なものでないと思います。

(さらに言えば、国歌斉唱時に起立しない人は、ご自身やその子供がチャペルで結婚したとして、一部の人がそのような行動をとったとしたら、「おぉ素晴らしい、信教の自由だ」とでも思うのでしょうか)

ということで、長々と書きましたがこの問題についての考察をひとまず終了します。
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大学非常勤講師より
教育公務員だからのことをいってるんですよね。

言っておきますが普通の国民だったら起立斉唱する義務はありませんよ。これは法律論ではありません。
国旗国歌法制定当時、政府の国会答弁にあるからです。そのことくらい弁護士ならご存知ですよね。
道路交通法っていう法律は、当然ご存知ですよね。あなたの理論でいけば、日本の道路を通る時のルールである道路交通法を守らないなら日本の道路を通るな、そういうことですよねww

弁護士の程度がわかりますww

いっておきますが私は公務員ではないので、いっさい国歌斉唱時立つ気もないし、歌う気もないことをここに宣言しておきます。
これって 2011/06/15(Wed)02:22:14 編集
無題
さらに、道路交通法違反者3500万人もいる日本で、マナーがいいって言われてもね~~ww

こうしましょう!!
そんなにマナー云々言ううのなら、道路交通法違反を0にすることも簡単ですよね。違法駐車や違法駐輪はマジで私の気分を害しますww

道路交通法違反を0にしたら起立斉唱して差し上げましょうww
当分歌わなくて済みそうですww

あ、深夜だけど自宅から道路交通法違反発見!!ww
夜間の自転車の無灯火は・・・・
当然、道路交通法52条の違反ですよねww弁護士さんwww
ああ、私の気分が害されたんですが、どうしてくれます??
大学非常勤講師 2011/06/15(Wed)02:35:04 編集
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