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大阪市西区・南堀江法律事務所のブログです。
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南堀江の幼児放置事件ももう少し書きたいと思いつつ、弁護士との相談で最大の成果を得る方法もシリーズとしてまだ続けたいと思いつつ、私ごとながら自宅の引越しなどがあって慌ただしく、思うように時間が取れません。

ここ1週間で興味を持った事件は、瀬戸内海で海上保安庁のヘリコプターが墜落して乗組員が死亡した事件です。海上保安庁が事故を隠蔽しようとしたことが報道されており、亡くなられた方のことを思えば、これはこれで大問題だと思います。

もっとも、私にとって興味深いのは、事故を公表しなかった理由の一つとして、このヘリコプターは司法修習生たちが乗った海上保安庁の巡視艇の近くをデモ飛行した直後に墜落しており、見学をした司法修習生に動揺を与えないよう配慮した、という説明がされていることです。

司法修習生とは、ご存じのとおり、司法試験に合格した後の研修を受けている、法曹(弁護士、裁判官、検察官)のタマゴと言われる人たちです。もちろん私もかつてはそういう身分でした。約10年前のことです。

法律家になる研修を受けている司法修習生たちが、なぜ巡視艇に乗ったりヘリコプターのデモ飛行を見たりするのか、そのあたりについて、いくつかお話ししたいと思います。

司法修習生は、裁判所や検察庁などで実地研修をするのですが、その前に、埼玉にある司法研修所という寮つきの学校に3か月ほど入れられて、教官の講義を受けます。

その司法研修所での最初の行事は何かというと、「ソフトボール大会」です。

勉強するための施設に入って、なぜいきなりソフトボールかと言いますと、「これまで司法試験の勉強ばかりしていたので、まずは頭をほぐしてやるため」と善意の解釈をする人もいますが、実際のところは、「ソフトボールをさせて、チームプレイの中での行動を通じて、その人の資質を見るため」でしょう。

人格円満で、見識・能力が優れた人は、裁判官や検察官に登用して、国の司法界や検察行政の将来を担わせる、司法研修所はそういう人材発掘の場でもあります。ソフトボールをさせるのはおそらくその参考にするためです。

ちなみに、私はソフトボール大会でどうであったかと言いますと、もともと球技全般が苦手で嫌いだし、試合に出てもチームに迷惑をかけるだけだと思ったので、試合に参加せず、「応援団」を名乗ってグラウンドの外で、「フレー、フレー」と言っているだけでした(いちおう応援団は総勢3名いたので、私だけがそう考えたわけではない)。

おそらくその時点で、「こいつは協調性や積極性がない」と教官に思われたのか、1年半の司法修習を通じて、教官から「裁判官(または検察官)にならないか」と声をかけられたことは、一度もありませんでした。

と、雑談になってしまいましたが、司法修習生たちの行事とその意味について、何度かに分けてシリーズで書くつもりです。

(なお上記は、私の時代をもとに書いていますが、現在は経費削減などのため、いきなり実地研修に入れられ、ソフトボール大会は行われていないようです)
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