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大阪市西区・南堀江法律事務所のブログです。
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NHKのドラマに対し大阪弁護士会が抗議の意見書を送付したとか(29日、30日各紙)。

問題となったのは、ドラマ「コンカツ・リカツ」で、行政書士が離婚に関する相談に応じていた場面があった、ということのようです。
弁護士法により、弁護士以外が法律事務を扱うことはできないはずだ、行政書士の仕事は書類の作成で、法律問題に立ち入ることはできないはずだ、という抗議です。

私自身、大阪弁護士会の構成員でありながら、この意見書のことは全然知らなかったのですが(たぶん上層部の人たちが出したのでしょう)、この抗議に関する私個人の感想を書きます。

弁護士以外にも、法律関係の仕事としては司法書士や行政書士など、いろんな国家資格があります。
司法書士や行政書士の職務は、基本的には書類作成の代行なのですが、国家試験の科目に民法が入っているので、結婚や離婚に関する民法の条文も、一通りは知っているでしょう。
最近では、インターネットで調べれば、素人でも一通りの知識は得られると思います。

たとえば、
夫の浮気や暴力が原因で離婚に至ったら慰謝料を払ってもらえるとか、
夫婦で築いた財産は離婚の際に財産分与として半分もらえるとか、
子供を引き取ったら養育費を毎月支払ってもらえるとか、
そういう話は、多くの人が知識として知っているでしょう。

では、離婚するに際して、弁護士に相談するのも、行政書士に相談するのも、インターネットで調べるのも同じなのかというと、断然違います。

弁護士は、これらを知識として知っているだけではなくて、それらを実行するための手続きを知っており、それらを実現させることができる。

「ダンナから慰謝料を取ってやりなさいよ」という程度のことは、行政書士でなくても、近所の世話好きのおばちゃんでも言える。
しかし、そのダンナが慰謝料を払わなかったときに、その妻に代わって実際に慰謝料を取りたて、目の前に札束にして持ってくることができるのは、弁護士だけなのです。

NHKへの抗議書の感想を書こうとしていたのですが、それは次回に続く。
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