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大阪市西区・南堀江法律事務所のブログです。
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草彅剛の公然わいせつ問題、最後にもう少し。
(ちなみに、自宅のパソコンだと「草彅」が漢字で変換できました。皆さんの画面にはきちんと漢字が出ているでしょうか)

まず、私の予測が大きく外れてしまったことに触れなければいけませんが、早くも「不起訴」の処分が出ました。前々回、もっと時間がかかると書いたのですが。

それから、この事件を扱っていたのは、「東京地検」ではなく、「東京区検」だったので訂正します。
「区検」は、裁判所でいえば地方裁判所でなく簡易裁判所に相当し、軽微な犯罪を扱うところです。区検の検事がヒマだったわけではないでしょうけど、世間を騒がせた事件だから、早めに幕引きをしたかったのでしょう。

「不起訴」にも色々ありまして、明らかに無罪だとか、証拠不充分だとかいう理由で不起訴になることもありますが、今回のケースは「起訴猶予」であるようです。これは、充分「有罪」にあたるけど、本人の将来を考慮して大目に見てやるということです。
いずれにせよ、裁判にはならなかったので、草彅クンが前科者になることは免れました。

さて今回の事件では、草彅クンに対する擁護論が、多くのファンや、一部マスコミから出ました。
一方、新聞なんかで、見知らぬオッサンが酔って裸になって逮捕されたという記事を見たとしたら、「不潔ッ、こんな変質者は逮捕して死刑にしてやれ」と思う人は多いでしょう。
でも草彅クンが全く同じことをしたら、多くの人が「かわいそう、何で逮捕したんだ」と感じる。

しかし、草彅クンの今回の事件に限らず、一見どんな救いのない事件であっても、「かわいそう、何で逮捕したんだ」と思う人は、必ずいる。たまたま草彅クンが男前で国民的アイドルだったから、そう思う人の数が多かっただけです。

事件を起こしてしまった人に、警察や検察、それにマスコミが加わって「厳罰だ」と吊るし上げるだけの社会は、極めて異様であると言えるでしょう。吊るし上げられる人が、草彅クンや、自分の好きなアイドルであったり、さらには自分の家族や友人、そして自分自身であったりしたときに、そのことが明らかになると思います。

そして、世の中がそんなことにならないように奔走しているのが、刑事弁護を扱う弁護士たちなのです。
と、最後に手前味噌なことを書いて、草彅クン関係のお話を終わります。
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草彅クンは黒?
こんにちは。

起訴猶予とは充分「有罪」にあたるけど本人の将来を考慮して大目に見てやるということです、と説明されていますが、これでは、起訴猶予になった人は無罪ではない、本当は悪いやつなんだ、社会的に低く扱ってもいいんだ(例えば名前を呼び捨てにしてもいいんだ)という誤解を招かないでしょうか。
こうすけ 2009/05/11(Mon)18:39:47 編集
こんにちは。
こんにちは。
「充分有罪にあたるけど本人の将来を考慮して大目に見てやる」というのは、担当の検事(国の役人の一人)がそう考えている、ということであって、裁判所が公の権威をもってそう判断したわけではありません。

刑事裁判にならなかった以上、有罪も無罪も、裁判所はどちらとも判断しないままに、この事件は終わりました。

起訴猶予とされた人を、低く扱っていいかどうか、それは国家としては何とも言っていないので、その人をどう評価するかは、各人の考えに委ねられています。

酔って裸になって逮捕されたなんて、社会的評価が下がって当然だと私は思っていますが、裁判所や検察官が「低く扱ってもいい」と言ったわけでは、もちろんありません。
山内 2009/05/12(Tue)13:41:08 編集
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