大阪市西区・南堀江法律事務所のブログです。
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前回、男性として活動している女性が交通事故に遭ったときに、男性を基準としてより高額の賠償額が認められた判決を紹介しました。
では、その逆の場合はどうなるのか、と考えた人もおられるでしょう。
男性だけど女性として活動している、最近特にそういう人が多い気がしますが(少なくともテレビを見ているとそう)、そういう方は、逆に賠償額が下がってしまうのかということです。
実例はまだ存在しないようですが、理論上はありうるでしょう。今後、加害者側が、それを主張して賠償額を減額してくることも考えられる。
もちろん前回書いたとおり、実際の収入を証明できれば、それをもとに賠償金が決まる。
たとえば、はるな愛さんだったら、タレントとしてのギャラが多そうだし、きちんと申告していれば、高額の賠償が認められるでしょう。
一方、場末の「おかまバー」で働いているおかまなんかだと、きちんと申告していないこともあるでしょう。その場合は収入を証明できない上に、女性の平均賃金を適用され、不利になることもありうる。
もっともこの点はおかまに限らず本来的な女性でも同じで、特に水商売の方には多いと思われますが、稼ぎはあるのにきちんと申告していないと、何かあったときに「私はナンバー1ホステスだから年収何千万も稼いでいた」と言っても認めてもらえないと思われます。
さて、かように女性は平均賃金が低いせいで、事故に遭った場合の賠償も(多額の収入を証明できる場合を除いて)低くなるわけです。それは社会通念や事実を反映したものであって、差別的なものでないのは前回も書いたとおりです。
一方、逆に女性が大きく優遇されている場面もあります。
常識的にご存じの方も多いでしょうけど、後遺症として顔にキズが残った場合です。
同程度のキズでも、男性より女性のほうが後遺症の等級は重く認定されるので、慰謝料や逸失利益は女性のほうが断然高くなります。
そしてその点は、その女性が顔を商売道具にしている場合(モデルやホステスなど)であれ、顔と直接関係ない仕事についている場合(内職など)であれ、違いはない。
これを男性蔑視という人はたぶんいないと思います。女性は顔が大切(少なくとも男性よりは)、ということは世間の常識だから、このような扱いがなされているわけです。
ということで、賠償額の算定基準は社会通念をもとに定められているという話でした。
では、その逆の場合はどうなるのか、と考えた人もおられるでしょう。
男性だけど女性として活動している、最近特にそういう人が多い気がしますが(少なくともテレビを見ているとそう)、そういう方は、逆に賠償額が下がってしまうのかということです。
実例はまだ存在しないようですが、理論上はありうるでしょう。今後、加害者側が、それを主張して賠償額を減額してくることも考えられる。
もちろん前回書いたとおり、実際の収入を証明できれば、それをもとに賠償金が決まる。
たとえば、はるな愛さんだったら、タレントとしてのギャラが多そうだし、きちんと申告していれば、高額の賠償が認められるでしょう。
一方、場末の「おかまバー」で働いているおかまなんかだと、きちんと申告していないこともあるでしょう。その場合は収入を証明できない上に、女性の平均賃金を適用され、不利になることもありうる。
もっともこの点はおかまに限らず本来的な女性でも同じで、特に水商売の方には多いと思われますが、稼ぎはあるのにきちんと申告していないと、何かあったときに「私はナンバー1ホステスだから年収何千万も稼いでいた」と言っても認めてもらえないと思われます。
さて、かように女性は平均賃金が低いせいで、事故に遭った場合の賠償も(多額の収入を証明できる場合を除いて)低くなるわけです。それは社会通念や事実を反映したものであって、差別的なものでないのは前回も書いたとおりです。
一方、逆に女性が大きく優遇されている場面もあります。
常識的にご存じの方も多いでしょうけど、後遺症として顔にキズが残った場合です。
同程度のキズでも、男性より女性のほうが後遺症の等級は重く認定されるので、慰謝料や逸失利益は女性のほうが断然高くなります。
そしてその点は、その女性が顔を商売道具にしている場合(モデルやホステスなど)であれ、顔と直接関係ない仕事についている場合(内職など)であれ、違いはない。
これを男性蔑視という人はたぶんいないと思います。女性は顔が大切(少なくとも男性よりは)、ということは世間の常識だから、このような扱いがなされているわけです。
ということで、賠償額の算定基準は社会通念をもとに定められているという話でした。
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