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大阪市西区・南堀江法律事務所のブログです。
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連休ということで、週刊誌やテレビをぼんやりと眺めて過ごしています。
で、沢尻エリカの離婚騒動などを題材に、雑談的に書きます。
 
当事務所は、大阪の片隅で、主に地元の方々を相手に、細々と弁護士業をやっておりまして、そのため民事事件は通り一遍のことをしています。もちろん離婚事件も多数やりました。
 
かつては私も、頼まれて何度もコンパの幹事をして、そこで出会ったのがきっかけで結婚に至ったという夫婦は十指に余るくらいなのですが、仕事の上では、それ以上に多くの夫婦を離婚させてきました。
 
離婚がらみの法律相談はコンスタントにあって、「夫と別れたいのだが、今後どうすればよいか」という女性によく接します。聞いてみると、夫に不倫や暴力などの問題があるわけでもない。離婚に向けての話し合いを夫としたかと問うと、「いいえ」と。
 
こういうときの私の回答は決まっています。
「本当に離婚したいのであれば、まずは夫にそのことを伝えて、誠意を持って話し合ってください。夫が離婚に同意しなければ、家庭裁判所に離婚調停を申し立ててください。調停で話し合いがつかなければ、正式な離婚訴訟となりますが、夫側に特に原因がない限りは、離婚が認められないこともあります」と。
 
別居していると離婚が認められやすいという「迷信」を信じる人も多く、「夫のところに帰りたくない」と言う方もいますが、それに対する私の答えも決まっていて、
「暴力などの事情があればともかく、一方的に出ていっても有利にならず、むしろ不利に斟酌されるおそれが高いです」と言うことにしています。
 
沢尻エリカの離婚騒動は、事実がどうかは存じませんが、テレビの芸能ニュースなどでは、沢尻エリカが「夫がキモい」などと言い出して、夫のもとに戻らず、電話にも出ないとか。
 
それで離婚が認められるとしたら、たまったものではないでしょう。
男女を置き換えてみれば明らかだと思います。夫が外で愛人を作って、妻の待つ家にも帰らず、「ウチの嫁はキモい」などと公言してれば離婚が認められる、ということになれば、世の奥様方は過酷な状況に置かれます。浮気性の男たちは大喜びです。フェミニストの私としては到底容認できません。
 
ですから、沢尻エリカのケースは、夫側によほど問題がない限りは、裁判上は離婚が認められないでしょう。「キモい」かどうかは知りませんが、その人を夫と選んだのは自分自身なのです。むしろ夫側が沢尻エリカに慰謝料を請求できる場合にあたると言ってよいと思われます。
 
もっとも、妻から「キモい」などと公言されれば、私なら裁判を起こされるまでもなく離婚するし、おそらく夫のハイパー・メディア・クリエイターさんもそう考えるでしょう。
しかしこれはあくまで「異常」なケースなのであって、誰でも同じ行動を取れば離婚が認められるなどとは決して考えないでいただきたいと思っています。
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