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大阪市西区・南堀江法律事務所のブログです。
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通り魔被害のことについて書いている過程で、中央大学の高窪教授が学内で教授が殺害されるという事件が起きました。

何度か当ブログで紹介しましたが、私が筑波在学中だった平成3年にも、イスラム学の五十嵐一・助教授が、大学の建物の中で殺害された事件があり、そのことを思い出しました(この事件はイスラムの刺客によるものではないかと噂されましたが、時効が成立しています)。

これらはいずれも痛ましい事件であり、亡くなった人とその遺族の方の無念は察するに余りあるところです。ひとまずここでは、失礼ながらそれは差し置かせてもらって、雑感を述べます。

中央大の事件を報じるここ数日の新聞を見ると、「キャンパス内には動揺が広がり、学生はショックを受けている」といったことが書かれています。それはもちろん当然でしょう。

しかし、
「学生からは、何が起こったのか大学からは何も説明がない、との不安の声もあがっている」との部分については、「ん?」という感じを受けます。
テレビニュースなんかを見てると、確かに、学生がインタビューを受けて、そういったことを「涙声」で答えている映像に接しました。
警察ですら事件の全貌を知りえていないのに、大学から「説明」できるわけがないではないか、という印象を受けたのです。

筑波大の五十嵐助教授の事件があったときも、キャンパス内にはたくさんの報道陣が来て、ニュース映像も流れていましたが、大学側に「説明してくれ」なんていう学生はいなかったはずだし、取材に対して涙声になっている学生の映像には接した記憶がありません。

(もちろん、五十嵐助教授のゼミ生ら、直接に教えを受けていた者は、まさに慟哭といっていいほどの悲しみを受けておりました。私とは学部は違えど同じ大学内ですから、そういう話はいくつも聞いています。ここで言いたいのは、テレビカメラや取材陣の前で涙を流す学生はいなかったということです)

筑波大の事件から今回の中央大の事件まで、18年間の歳月が流れています。
2つの事件に対する学生の反応と、マスコミの報じ方を見ていて思ったのは、最近、
何でもすぐに「説明」してもらわないと気が済まない(それが説明のしようのないことであっても)人が多くなった、そして、
何でもやたら涙を流す人が多くなった、ということです。

中央大の事件に接して涙を流している学生の皆さんを揶揄または批判するつもりではありません。両事件の関係者で気を悪くした人がおられたらこの稿は削除します。私の真意は、そういう側面を切り取って報道したがるマスコミ、特にテレビの風潮を論じようとしています。

そしてもう少しだけその話を続けようとしているのですが、次回に続きます。
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