忍者ブログ
大阪市西区・南堀江法律事務所のブログです。
[29]  [28]  [27]  [26]  [25]  [24]  [23]  [22]  [21]  [20]  [19
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

前回のタクシー強盗事件に引き続き、治安の話をしようと思っております。

少し前、神戸地裁で弁護士が刺されるというニュースを新聞で見ました。
「よっぽど、依頼者かその相手から恨まれていたんだろうな」と一瞬思いましたがそうではなく、通り魔的犯行だったようです。

正確な年齢は確認せずに書いていますが、容疑者は60歳くらいで、よく法廷に傍聴に来ていたらしい。法廷での弁護士の答弁を聞いているうちに弁護士が憎たらしくなり、
「誰でもいいから弁護士を刺そうと思った。刑務所に行きたかった」と思って刺した。

刺された側の70歳くらいの弁護士は幸いというべきか、手に軽傷を負った程度らしい。武器が「千枚通し」だったことからも、怪我が小さくて済んだのでしょう。

大阪地裁でも、特に刑事事件の法廷に立っていると、同じ顔を傍聴席で何度も見かけることがあり、いわゆる「傍聴マニア」なる人はたいていの地裁にいると思うのですが、そういった人が唐突に私に凶器を向けてきたらどうするかと考えると、少し恐ろしいです。

裁判所の防犯対策としてどこまでのことをすべきか、考えさせられます。

このあたり、また東京との対比で言いますと、東京地裁は防犯対策がかなりしっかりしていて、裁判所の建物に入ろうとすると、空港で飛行機に乗るときのように、手荷物を金属探知器にかけないといけない。
(弁護士がそんなことやっていると時間がかかって法廷が滞るので、弁護士用の入口があって、そこでバッジを見せれば入れてもらえる)

東京には物騒な事件も多いのでしょうけど、裁判員制度を控えて「開かれた裁判所」に変わっていくことが要請されるのに「所持品検査」とは、なかなか権威主義的です。

実際に裁判員が東京地裁に来るようになったら、どういう扱いになるのでしょうか(呼び出しておいて所持品検査をするのも感じ悪いし、フリーパスとなると、もし裁判員に選ばれた人が変な考えを起こしたらどうするかという問題が出てくる)。

さて、冒頭の神戸地裁の事件はたまたまなのかも知れませんが、弁護士でも突然刺されるようなこのご時世に、私たち(弁護士に限らずすべての人)がそういった被害に遭わないようにするためにはどうすればよいか。
私にも一応の考えはあるのですが、その話は次回に続きます。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
納得できる判決と出来ない判決
山内先生様
初めまして、私、北九州小倉南に在住している玉江峰子と申します、当年70歳の年寄です。
先生のブログ拝見し突然ですが一言書き込みをさせて戴きました。
私も一瞬似たような気持ちになった事があります、事件を起こした方と私の内容は違いますが、私が許せないのは、法を重んじなくてはならない方々が法の根幹を揺るがしている事実があると云う事を知って戴きたいと心から願います。可愛いお子さんですね。お幸せに、 かしこ。

追伸、字を間違っていました。目が悪くて失礼,訂正させて戴きました。それとついでではありますが、私のHPアドレス記しておきますゆえお時間が御有りの時にでもご覧戴ければ嬉しいです。
http://mineko.cocot.jp/hibiki/siryoukan/index.html
お子様は男子、さぞ将来がお楽しみでしょうね、季節の変動で風邪などに気をつけてあげて下さいませ。HPアドレスは差しさわりがあれば御手数ですが消されても構いません。

玉江峰子 URL 2009/04/16(Thu)22:35:00 編集
こんにちは。
ご指摘の件は、実情がよくわかりませんが、
息子への言及、ありがとうございます。
山内 2009/04/17(Fri)08:05:35 編集
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
お知らせ
一時的に戻ってきました。 左上に「裏入口」という小窓が出てくるかも知れませんが、当ブログとは関係ありません。おそらくアダルトサイトへの入口なので、クリックしないでください。
現在の来訪者数
ブログ内検索
アクセス解析
忍者ブログ [PR]