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大阪市西区・南堀江法律事務所のブログです。
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前回の続き。

神戸地裁で起きた弁護士刺傷事件は、怨恨でなく通り魔的なもののようでした。
このような被害に遭わないための方法は次回に、と前回書いたのですが、実は、大した理論は持っていません。弁護士といっても、どうしたら事件を未然に防げるかということについては、基本的には素人なのです。
ですからこのあとの話は、弁護士としてというより、私個人の考えとして書きます。

被害に遭わない方法、それは、「自分を強そうに見せておく」ということです。
神戸地裁の事件でも、捕まった容疑者は、「弁護士なら誰でもよかった」と言っているようですが、実際の被害者は70歳程度と比較的高齢です。つまり、歳がいって容易に襲撃できそうな人を「狙って」やったはずです。

この事件に限らず、通り魔事件で捕まった人はよく「誰でもよかった」と供述しますが、それは間違いなくウソで、彼らは皆、狙ってやってます。
本当に誰でもよいなら、「どうせやるなら強そうなヤツを狙いました」という容疑者もいそうなのに、そんな話は聞いたことないし、実際、K-1のジェロム・レ・バンナみたいな人が通り魔被害に遭ったという話も聞かない。

若者による集団強盗事件(「おやじ狩り」とも称されますが)などでも同じです。
街なかにはターゲットになる人がたくさんいるから、彼らがあえて強そうな人を選ぶはずがない。おとなしそうな、ひ弱そうな人を探してやっている。

ということで、強そうに見えるということは、それだけでかなりの被害を防げる(はず)。
といっても、ジェロム・レ・バンナみたいに筋骨隆々の体になるとか、そんなことはしなくていい。

街を歩くときに「堂々としている」だけでよいのです。
背筋を伸ばす、胸を張る、目はまっすぐ正面を見据えて、周囲にも目を配る。ずるずる足を引きずらずに、くるぶしが風を巻き起こすかのようにスタスタと歩く。
それだけで周囲の人と、わずかながら違って見えるはずです。

この、「わずかながら」違うということが重要なのです。
通り魔犯人も、集団強盗グループも、彼らは食うに困ってやっているわけではない。
だから、犯人が一線を越えるには最後までためらいがある。

そういうときに、目の前にいる人間が、堂々とした顔つきと姿勢で佇んでいれば、「あっ、この人はやめとこう」ということになるように思う。

私も「堂々と歩く」ということを心がけていて、今までのところは通り魔に遭わずに済んでいます。
その因果関係はまだきちんと実証できていませんが、少なくとも、姿勢よく歩くと気持ちがよいので、よければ皆さんも実践していただき、その実証にご協力ください。
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